非公認ヘビー級ヒストリー

昨日の記事を書いていたら、DEEPの良い意味で力の抜けた試合は好きだけど、それにしても非公認ヘビー級って笑っちゃうよなと思い、DEEP非公認ヘビー級の制定経緯が少し気になって調べてみた。また、以前、DEEPバンタム級が制定された時、DEEP荒川コミッショナーが、「今回新設されたバンタム級はDEEPにとって9つ目のベルト」と言っていた。この時点では公認タイトルはバンタムあわせて8つ目(ライトヘビー級はまだ未制定の時)、ということは入江のベルトも一応勘定に入っているの?ということも気になっていた。

第1戦

2004年12月18日
DEEP 17th IMPACT
第9試合 DEEPヘビー級王座戦(非公認) 97kg契約 5分3R
入江秀忠キングダム・エルガイツ)96.8kg
×神王(韓国/CMA KOREA 金道場)91.7kg
3R 3'31" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)

ようやく勝利を収めた入江は、場外へマウスピースを投げるが、観客は苦笑してよけると、そのマウスピースをリングに投げ返し、場内は拍手。

DEEP非公認ヘビー級が初めて制定された記念すべき試合。この前には、入江が傷害事件で逮捕されたり、DEEP 16thで休憩中に同じ対戦相手の神王と膠着試合をやったりといろいろあるんだが、この際どうでもいいので省きます(笑)この試合は97kg契約、この97kgがDEEPのヘビー級の上限体重かなと思っていたのですが……。この試合の勝利で入江は非公認ヘビー級王者になったのかぁと思っていたら、スポナビを見てびっくり、「神王との再戦に勝利した入江は、DEEPヘビー級非公認暫定王者となった。」、なんと非公認の上に暫定王者だった(笑)いつの事だったか、初めて、DEEP非公認ヘビー級王者と言う表記を見た時も笑いましたが、この暫定の2文字にもかなり笑わせてもらいました。また、スポナビによると、「佐伯さんが「仮のベルトだけどお前のために作ったから」と言ってくれて、頑張らなければいけないと思った」とあり、DEEP側が用意したベルトのようですね。自分は、「入江の事だから自分で用意したのかな」とこの記事を読むまで思っていました。しかも、「また、同大会で行われる入江秀忠vs神王の一戦が、急きょDEEPヘビー級王座戦(非公認)となった。計量中に佐伯繁DEEP代表が、入江vs神王をヘビー級王座戦とすることを発表。「ベルトがなければ戦う意味がない」という入江の主張を受けてのもの。しかし、佐伯代表は「王座戦だけど、非公認」とつぶやくと「ベルト? ちゃんと用意しましたよ。試合当日に届きます」と不敵な笑みを浮かべていた。」とあり、タイトルマッチとなったのは前日だったらしい……。

参考
スポーツナビhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200412/18/index.htmlhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200412/18/a07.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200412/at00003349.html
GBR(http://gbring.com/sokuho/result/result2004_12/1218_deep.htm
バウトレビュー(http://www.boutreview.com/data/news/041218deep17.htmlhttp://www.boutreview.com/data/reports/041218deep17.html

第2戦

2005年7月8日
DEEP 19th IMPACT
第5試合 非公認DEEPヘビー級タイトルマッチ 契約体重無し 5分2R
入江秀忠キングダム・エルガイツ)97.3kg
×力王(真戦組 Team力王)101.4kg
1R 2'41" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)

コーナーポストに運び、「オイッ!オイッ!」と威勢良く叫びながらパンチを落とすが、威力が乏しく、与えるダメージはわずか。客席からも失笑が漏れる。

DEEPヘビー級は97kg契約かと思われたのに、この試合では、まさかの契約体重無しに(笑)しかも暫定王者のはずが、その表記はなし崩し的に消えている(笑)しかしこれで、入江が初防衛に成功してしまいました……。

参考
スポーツナビhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200507/08/index.htmlhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200507/08/a07.htmlhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200507/at00005310.html
GBR(http://gbring.com/sokuho/result/result2005_07/0708_deep.htm
バウトレビュー(http://www.boutreview.com/data/reports05/050708deep.htmlhttp://www.boutreview.com/data/news05/050708deep.html

第3戦

2007年12月12日
DEEP 33 IMPACT
メインイベント(第11試合) DEEP非公認ヘビー級タイトルマッチ 95kg契約 5分3R
入江秀忠キングダム・エルガイツ/非公認王者)94.2kg
桜木裕司掣圏会館/非公認挑戦者)93.4kg
判定1-1 (森山=入江/木村=桜木/梅木=ドロー)
DEEP佐伯代表がリングに入り、「今日はメーンなのにすいませんでした。もう延長料金取られるから」と強制終了を宣言する。

非公認王者の存在を忘れたころに行われた3戦目はなんとメインイベント。入江が非公認王者なのは良いとして、桜木選手まで非公認挑戦者と不名誉な呼称がつけられているのがかわいそう(笑)契約体重も95kgで、前二回と全く違うところがおかしい(笑)しかしこれで、入江は2度目の防衛なのです。

参考
スポーツナビhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2007/2007121201/index.htmlhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2007/2007121201/11.htmlhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200712/at00015631.html
GBR(http://gbring.com/sokuho/result/result2007_12/1212_deep.htm
バウトレビュー(http://www.boutreview.com/data/reports05/071212deep.htmlhttp://www.boutreview.com/data/news05/071212deep.html
格闘王国http://www.kakutoh.com/pc/results/shosai.php?id=1340

おまけ

こうして現在、入江はDEEP非公認ヘビー級王座を2回防衛しているわけですが、DEEPのタイトルで2回の防衛というのはバンタム級今成正和選手と並んで、歴代最多防衛です。つまり、今年の8月27日のDEEP49で今成選手が宮下トモヤ選手を相手に防衛するまでは歴代単独最多防衛だったのです。さらに、王座奪取から5年8ヵ月の間、タイトルを失っていないわけですが、これはDEEPでは歴代単独最長記録です(笑)さらに、日本の総合格闘技界全体に視野を広げると、青木真也選手の4年3ヵ月、桜田直樹選手の5年3ヵ月(いずれも修斗ミドル級)、須田匡昇選手の4年1ヵ月、エリック・パーソン選手の4年4ヵ月、川口健次選手の4年11ヵ月(いずれも同ライトヘビー級)等を抜き、日本歴代単独3位の防衛期間で、上には、ペケーニョ選手の6年8ヵ月、朝日昇選手の7年5ヵ月(いずれも同ライト級)を残すのみです。ぜひ、日本最長の防衛期間を目指してほしい、非公認のまま(笑)

参考
修斗世界王者一覧(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E6%96%97%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%8E%8B%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7
パンクラス王者一覧(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E7%8E%8B%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7