戦極観戦記

記念すべき旗揚げ大会なので、審判団の構成、オープニングの内容、会場雰囲気、演出などを思いつく限りメモしながら観戦しようと思い会場到着。
しかし、せっかく「クソ高いチケット(by三崎和雄)」を買ったんだから楽しむかという考えに途中から変わってしまい何もメモせず。
記憶頼りで書きます。

開始前〜オープニング〜第一試合

コンビニによる暇もなく、18時10分ごろ会場到着。
祝い花の贈り主をチェックしたかったが、開始まで時間がなく、さらにおなかが空いてたので先に売店へ。
売店長蛇の列、この時点でメモ観戦はあきらめる。空腹に支配される。
オープニングはyoutubeにアップされるだろう、ファブリシオモンテイロのDEEPでの試合ぶりを見る限りニック・トンプソンの実力がよほどモンテイロを上回っていない限り動きのある面白い試合にはならないだろう、という空腹の自分に都合のいい言い訳を考えたりしながら待つ。
結局、第一試合終了と同時にホットドッグ購入。
youtubeに感謝。

第二試合

川村亮星条旗をモチーフにしたと思われる派手なコスチュームで入場。
1R、2Rはアントニオ・ブラガ・ネトが試合を支配、といってもグラウンドの時間が長いというだけで、フィニッシュの予感は感じられず。
ダメージを与えたのは全ラウンドに渡って川村。
川村勝利もインパクトは弱い。

第三試合

試合前はユン・ドンシク並みの脱皮の予感があった瀧本誠
エヴァンゲリスタ・サイボーグのローキックをかなり嫌がる。
組み・投げの攻防でもサイボーグに負け続けグラウンドで常に下になる、最後はタップアウト。
打投極、全局面で下回っての完敗。

第四試合

煽りVTRはこの試合が一番出来がいい。藤田和之のとぼけた感じに会場からは笑いも。
ピーター・グラハム入場。シャツを客席に投げ込んだり、声援を煽ったりと明るくプロフェッショナルなキャラクター。
藤田入場。久々の炎のファイターオーケストラヴァージョン。
タックルを数回、グラハムに切られるがグラウンドになってからは藤田が面白いようにポジションを取り一本勝ち。
戦い終わってノーサイド、一方的な試合だったが会場は盛り上がった。
DEEPミドル級Tで実力が拮抗するあまり試合にメリハリがなく会場がダレまくっていたことと、観戦記を書いていなかったことを思い出す。

第五試合

シアー・バハドゥルザダ身長180cm、三崎178?。
身長はそう変わらないがリーチ差があるのかシアーのパンチがかなり伸びてくるように見える。
序盤は打ち負けていた三崎だが徐々に対応していき、2R途中で互角の打ち合いになってきたところでシアーのタックル。三崎が踏ん張り両者が豪快にもんどりうって倒れる。場内盛り上がる。
シアーがそのままコーナーに押し込むが三崎がフロントチョークスリーパー
最後は足でしっかりロックしシアーがタップ。
日本でも実績があるが知名度が低い、という色んな意味での難敵を三崎が下す。

休憩

三崎の勝利が告げられた時点で、これは休憩無しかな、と慌ててトイレに行って戻ってきたら直後に休憩。
会場からも「えー」の声。
小川が登場。会場から声援も飛ぶ。結局リングには上がらず。
次回大会発表。第三陣のさいたまスーパーアリーナ開催には会場からどよめき。やはりPRIDEファンが多いか。
ホジャー・グレイシーケビン・ランデルマンの参戦発表では、ランデルマンの日の丸ハチマキ画像にやや笑いが起こる程度。

第六試合

入場エレベーターに向かう五味隆典の映像が会場モニターに流れる。
「これ向こうのモニターに写ってるの?」と尋ねる五味。会場、温かい笑いに包まれる。
煽りVTRでは「ワンランク上のおっさん」を目指すと五味。会場またも温かい笑い。ファンに愛されている。
SCARYから入場曲変更。
会場モニターで見る限りドゥエイン・ラドウィッグは前日と同じぐらいのやつれ具合であまり体重・コンディションともにリカバーしてなさそう。逆に五味はいつもと変わらず70?でも問題なさそう。
試合開始。リーチで上回るラドウィッグが数発当てるも、五味の強烈な左でラドウィッグがダウン。一瞬両手を上げ、追撃が遅れる。ラドウィッグすぐさま立ち上がる。
レフェリーがタイムストップ。ラドウィッグの出血が止まらず五味のTKO勝ち。
ダウンした一撃で鼻を折ったのかと思ったが、リプレイではその前から出血しているし、GBRでは右目じりから出血と書いている。いつの時点のカットかよくわからない。
五味はマイクで「アクシデント」として再戦を約束。
マイクでは涙も見せる。会場拍手。

第七試合

吉田は柔道着を着たまま。
ジョシュ、遊びすぎ。2R中盤までは盛り上がったが、その後は吉田がなぶられているだけという展開。
VS.中村和裕を思い出した。
1Rのバックドロップの影響で、吉田の背後を取るたびに会場どよめき。

審判団(レフェリー・ジャッジ)

梅木良則和田良覚芹澤健市、大橋正教、木村(木村参味夫?自信無し)の5人は覚えていた。
格闘技通信441号のインタビューで日本総合格闘技協会会長の福田富昭が名前を挙げていた小林孝至がいたかは覚えていない。
パンクラスつながりの「ユニバーサル・ジャッジ」陣と、レスリング協会つながりのPRIDE審判団との混成という感じか。

祝い花

意味がありそうなのは高田延彦テレビ東京営業局からの祝い花。

観客数

15,523人(満員=主催者発表
セミ前までは空席もいくらか目立ってたけど、それ以降は確かに満員っぽかった。

演出

PRIDE風演出

派手なオープニング、煽りVTRと有名声優(池田秀一)、外国人女性の入場アナウンスとPRIDEを意識した演出が多くあったが、あくまで模倣の域を出ていない。
どうせ同じ土俵では勝てないのだから別のアプローチを試みては?と思わなくもない。
旗揚げ興行ということを差し引いても。

「和」演出

戦極という名前を意識してか「和」風の演出が多かった。
でもいまいち垢抜けていないというか、あざといというか。
三次敏之編集長時代の格闘技通信のわざとらしい武道押しと良く似ている。

次大会以降

ジョシュ、五味、三崎に実力・知名度ともに渡り合える選手が出てこないと今以上の熱気を生むのは苦しそう。
あとは点を線にする作業。トンプソンは北岡悟が止めるのか?サイボーグの次戦は菊田早苗や瀧本と同じ吉田道場の村田龍一を当てたりするのか?
ランデルマンは川村と、ホジャーは足に異常がなければ吉田となのだろうか?

総評

会場で見る限りは盛り上がって面白かった。
でも爆発というほどではない。
より大きな熱を生み出して欲しい。