パンクラス&bodog提携で最も得をしたのはSKアブソリュートかもしれない。


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20070126-00000033-spnavi-fight.html
http://gbring.com/sokuho/news/2007_01/0126_pancrase.htm
http://www.pancrase.co.jp/rls/2007/0126bd.html
http://www.pancrase.co.jp/tour/2007/0228/index.html


bodogにとって
MARSとの契約が昨年で終了したらしいが、そのときから既に日本市場での次のパートナー探しをしていたのだろうか?MARSを除いて、既存有力興行の色が最もついてないのはパンクラスだと言われてみれば確かにそうなのだが、特に先の展開の想像などしてなかったのでかなり驚いた。パンクラスには選手交流の面でのみ協力するのだろうか?資金協力は?損か得かで言えば、bodogの選手の試合の場も増えるし、日本での認知度もさらに増すし、いいことづくめではなかろうか?


パンクラスにとって
もし資金面での協力がなく選手交流のみの協力なら、万が一パンクラス側の選手ばかりが負け続けた場合はパンクラスが「団体」という性質を持つ以上、マイナスということになってしまうがそのような極端な状況を除き、おおむね得だと思う。bodogFIGHTに参戦する選手はギャラの面でよりよい待遇を得れるだろうし、日本にもよい選手は呼べるし、世界への展望が見えることで選手のやる気も増すだろう。
PRIDEとの関係はどうなるのだろうか?悪化なのか?友好関係を続けるのか?bodogの資金は凄いが、オンラインカジノ規正法で先が見えないとか、オーナーのカルバン・エアーは「金にならない(興行的にうまくいかない)」ならMMAから手を引くともきく。つまり提携したことはいいものの格闘技界からいなくなってしまう可能性もあるわけだ。そうなると残るは「PRIDEとの悪化した関係」だけという状況もありえる。そのころにはPRIDEそのものも格闘技界に残ってないって事もありえるが。北岡は「次の試合に勝ったらPRIDEライト級グランプリへ名乗り出たい」とゴン格インタビューで言っていたがどうなるのだろうか?


・PRIDEにとって
国内友好団体との関係に悪化が生じることで得することなどないだろう。昨年、PRIDEに参戦したパンクラス所属選手は近藤、高橋、アライ、前田の4選手だったと思う。前田は稲垣組なので、DEEP佐伯氏との関係も深くこれからも呼ばれればPRIDEに出るとは思うが、他の3選手をはじめパンクラス所属ファイターがPRIDEのリングに上がることはもうないのだろうか?たしかに現状では結果を残せてない選手が多いが、それがイコール今後も呼びたくなるような選手がいないということではなく、とくに川村はいずれPRIDEも出てほしいと思っていただろう。
またこの提携そのものとは関係ないがマイナスな面として明らかになったことがある。今回、マカコ・ゴールド・チームとしてグスタボ・PCとチアゴ・シウバの参戦が発表されている。このマカコはジョルジ・パチーユ・マカコ(http://www.prideofficial.com/free/fighters/details/1092128437.html)のことで、その関係から特にチアゴ・シウバはPRIDEへの参戦が噂されていた。もし実現すればシウバ、ショーグンにつづくシュートボクセ第3のファイターとして売り出そうとしていただろうことは想像に難くない。
ここまで書いたところで、GBRにニュースが着ていた。


 記者会見という形で大々的に提携を発表する形なったが、「これからも全方位外交は変わりません」と尾崎社長。近藤有己高橋義生を派遣しているPRIDEとの関係については「礼儀として昨日PRIDE関係者に今回の件について話はしています。bodogFIGHTと提携したからと言って、どこの団体と交流がなくなるということはありません」と語っている。
実際どうなるかは分からないが、文字通り受け止めればPRIDEとはこれからも交流を続けるということだろう。もしかしたらbodogファイターとPRIDEファイターがパンクラスのリングで戦うということもあるのかもしれない。戦闘竜レベルならともかくアカーシオレベルの選手とbodogファイターとの試合は観たいかも。


・MARSにとって
はっきりいって「唯一の売り」であったbodogとの提携が失われてしまった。ゴン格のインタビューでは「契約は終わったが、今後もいい関係を築ければ」というニュアンスであったが、GBRの


 MARSと提携関係にあったbodogFIGHTだが、尾崎社長によればMARSとの契約はすでに終了しており、昨年末にbodogFIGHT関係者から話をもらい、短期間で提携決定に至ったとのこと。
という部分を見る限りMARSはもう相手にされていないのではなかろうか……。


SKアブソリュートにとって
他の興行や団体とは違い、何の損もなく、労せずして、棚からぼた餅的に、「bodog FIGHT3」への出場権を竹内出和田拓也が獲得。慧舟會とのつながりでHERO'Sにも選手が出場し、実際に契約が交わされたかは不明だが石毛がUFCへの参戦を表明しウマハノフもケージフォースで優勝すればUFCへの出場のチャンスがあり、長谷川が今度のDEEPで王者になればPRIDEへの出場が予想される。
PRIDE、UFC、HERO'S、bodogという四大興行へ選手を送り込む(もしかしたら唯一の)存在かもしれないSK。偶然の要素も大きいとはいえ結構すごいかも。