100kg境に2階級のワンマッチ王座を新設


http://www.boutreview.com/data/news05/070304k1wgp.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/column/200701/at00012083.html
http://gbring.com/sokuho/news/2007_01/0125_k-1.htm


このニュースをうけて、スピーディーでテクニカルなK-1が戻ってくるのでは?と予想してる人がおおいが、個人的にはそうならないのでは?と思っている。
なぜならニュースの中にこの一文があったから。



今後も無差別級によるK-1WORLDGPシリーズの開催は継続され、あくまで「ワンマッチ・階級別での王者を決めて、WORLDGPで無差別級の真の王者を決める形」(谷川EP)になり、階級別の王者は前年のGPの成績に関わらず、GPの開幕戦の出場権を獲得する形になることが検討されている。


これが文字通り実行されるなら、「無差別」から「ヘビー(-100)」へ転進した選手も結局は再び「無差別」に戻ることになってしまう。スピーディーでテクニカルに動ける体に作り直したと思ったら、サイズとパワーが必要な体を再び作り直さなけらばならない。減→増→減→増→減→……。これは選手にとってかなり過酷で、-100に専念する選手以外は適正な状態をキープできないのではなかろうか?そうなればおのずと、(-100に専念する選手同士以外の試合では)コンディション不良の選手が出て期待はずれの試合をしてしまう気がする。


さらに、そのようなコンディションで無差別も戦うことになるので、タイトル戦では「スーパーヘビー(+100)」を主戦場としグランプリの「無差別」との間で体重の変動をする必要のない巨人系選手とのコンディションの差は明白、今以上にサイズの大きい選手がサイズの小さい選手を圧倒する試合ばかりになる気がする。


以上のようなことは自分ですら気付くくらいなので、選手やトレーナーは真っ先に思いつくだろう。そうなると、「あくまでグランプリでの戴冠を目指す選手」=「優秀なファイター」であればあるほど、無差別で戦える体をつくり、キープするために減量を拒否するのではないだろうか?


はたして、優れたファイターでかつ-100に専念する選手はどれくらいいるのだろうか?自分はあまりいない気がする。プロモーターに要請されれば干されるのを恐れて-100にするというパターンはありそうだが。


実際にどうなるかはやってみないとわからない。でもやはり-100が適正の選手のことを考えると、「タイトルマッチを選手の最終到達点としてグランプリは開催しない」とするか、もしくは「タイトルマッチとグランプリを+100と-100で並行開催」とするしかないんじゃないだろうか?とりあえず今年一年で-100の選手がどう戦うかを観てみたい。