来年のPRIDE

男祭りについて考えるのも、ライト級GPについて考えるのも飽きてしまった。
ということで、来年のPRIDEについて考えてみようと思う。


記憶が定かでないのだが、PRIDEが地上波ゴールデンタイムに定着したのは2003年のミドル級グランプリだったかと思う。
これまもた記憶が定かでないのだが、榊原社長が「グランプリを毎年やるのはテレビ局が求めるから」といった趣旨の発言を雑誌で言っていたような記憶がある。
この、「テレビ格闘技=グランプリトーナメント」という考えはおそらく、というか確実にK-1の成功によって確立したものだと思われる。
K-1以後、日本のテレビ局の深くかかわる(わった)格闘技はPRIDE、MAX、HERO'S、PRIDE武士道とほぼまちがいなくグランプリを一年の興行スケジュールの中心として運営されている。


立ち技ヘビー級の世界はK-1が世界統一をしているといっても過言ではないから、「K-1のスタンダード=グローバルスタンダード」であるが、総合格闘技の世界は統一されてはいない。
UFCも初期はトーナメントをやっていたが、97年から階級王者の制定をし始め、今では一興行にいずれかの階級でのタイトルマッチがほぼ必ず組まれるほどである。
PRIDEはトーナメントと2001年からの階級王者の並立体制であるが、グランプリが重視されているためタイトルマッチはなおざりにされがちである。


榊原社長が雑誌のインタビューで、
・武士道とナンバーシリーズの統合。
・グランプリは各階級ごとに四年に一度。
アメリカは2月を皮切りに隔月開催でやりたい。
・各大会でひとつはタイトルマッチ。
といっている。
最初これを読んだときは、「グランプリは日米にまたがって開催するのか?」、「そんなにタイトルマッチを乱発して質の低下につながらないか?選手の怪我等で困難になるのでは?」と疑問に思っていた。
でもすべてごちゃまぜにして考える必要はないのかもしれない。
「各大会でひとつはタイトルマッチ」というのはUFCを意識してのことだろうし、グランプリの開催は日本のファンやいつかつくかもしれない日本の地上波を意識してのことだろう。
だから、「重量級のナンバーシリーズ&軽量級の武士道」から「タイトルマッチを中心としてグランプリは行わないアメリカ興行&グランプリを中心にしタイトルマッチは控えめな日本興行」へ、というふうに開催していくのかもしれない。


でもそれだと、通常のPRIDEルールじゃないアメリカでタイトルマッチを開催するのか?とか、(来年グランプリを開催予定らしい)ライト級は今まで武士道の小さい箱でやってきたわけで例年通りの開幕戦大阪ドーム、準決勝、決勝のさいたまスーパーアリーナを埋められるのかとか思っちゃうなー。
グランプリは重い階級のスター選手も出せば会場埋められるかな?
でも武士道がなくなることで名古屋とか横浜とかわりと小さい会場でPRIDEが開かれなくなるかもしれないのは残念かな。


まぁ所詮はすべて自分の推測に過ぎないのだが。