ルール

9・26『ケージフォース』で藤井陸平(和術慧舟會RJW)にまさかの敗戦を喫した近藤有己パンクラスism)が、今度はホームリングで、しかもミドル級タイトルを懸けて藤井と再戦! パンクラスルール第36条(4)により、指名試合として行われることが決定した。前回の対戦では藤井のテイクダウンに為す術なく敗れた近藤は、タイトルを守りきってリベンジを達成することが出来るのか? それとも藤井が近藤の時代に完全にピリオドを打つのか?


▼ミドル級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
近藤有己パンクラスism/王者)
VS
藤井陸平(和術慧舟會RJW/挑戦者・同級5位)

http://gbring.com/sokuho/news/2010_10/1005_pancrase.htm

上記のGBRの記事を見て、「ランカー以外はタイトルマッチ出来ないのでは?」「パンクラスで試合をしたわけでない藤井選手がなぜランカーに?」と思い、オフィシャルルールを見返してみました。ルールは下記の通りで、つまり、1.他団体(CAGE FORCE)での実績を考慮し藤井選手がランクインし、2.ランカーの中から挑戦者として藤井選手が選定され、3.パンクラス以外の試合(CAGE FORCE)で王者として不適格な試合を行った近藤選手が指名試合として防衛戦を行う(GBRの「パンクラスルール第36条(4)により」というのは恐らく誤記でしょう)、というルールの複合適用なんですね。藤井選手はパンクラス出場経験があるといってもノーランカーだし、まずランカーと試合してランクインしてからタイトルマッチかなと思っていたので、ダイレクトリマッチを組んだ事と、それが運用可能なルールであることに驚いたし、面白いなと思いました。

第36条 キング・オブ・パンクラシスト
(略)
(3) キング・オブ・パンクラシストがパンクラス以外の試合に出場し、王者として不適格な試合を行った場合、実行委員長の指示により、4ヶ月内防衛戦(指名試合)を行うか、王座を返上しなければならない。


(略)


第38条 ランキングの変動
実行委員会は、毎興行終了後に実行委員を招集し、競技者のパンクラスにおける勝敗、試合数、勝率、実績、および他団体、他競技における実績等を考慮した上でランキングを更新する。実行委員会は毎興行終了後10日以内最新オフィシャルランキングを発表する。また、前回出場から365日経った月日までパンクラス出場がないランカーはから自動的に外れるものとする。


第39条 タイトルマッチ
(1) 挑戦者は、実行委員会がランカーの中から選定する。ただし、無差別級はこの限りではない。
(以下、略)

パンクラス オフィシャル ルール〜 2010年改訂版(2010年8月8日より実施) 〜